串木野の家 大黒柱乾燥中

ただいま、串木野の家の大黒柱を製材して、乾燥中です。

当社では、丸太を確保して、特殊な木材は自社にて製材しています。

この丸太は、今年の冬に市場で入札した丸太です。目の詰まったいい丸太は少なくなってきました。

家の中心に据える8寸角の大黒柱をこれから製材します。

大きな丸太は、根本と先では太さが違うので、丸太の芯が水平になるように

高さを調整して据え付けます。これが以外と大変な作業なのです。なにせ重いんです。

据え終わったら、一面づつスライスしていきます。家具材も一緒に取っていきますので

少しずつ少しずつスライスするんです。気長に、辛抱づよく、ゆっくりとです・・・。

やっと3面がとれました。後残すは、一面のみです。

この丸太は、鹿児島の地杉メアサ材です。うすいピンク色が鮮やかです。

出来ました。節が出ないことを祈りながらの製材です。

2面は、節のない無節で、後はほんの少し節が出ましたがこれも味です。

写真では分かりずらいですが、とても美しい大黒柱です。建て方が楽しみです。

このままでは未乾燥なので、自社の乾燥庫に入れて乾燥させます。

低温乾燥で、38°程度しか温度を上げないので、細胞が壊れる心配はありません。

念のため2本製材しましたので、どちらか出来のいい方を使うつもりです。

大黒柱には、背割りを芯まで入れてあります。わざと切れ目を入れることで、他の面に割れが入ることを

防ぐためですが、なかなかうまくいかないのが世の常。まさに神頼みです。

順調に乾燥が進むと、プレカットへ持ち込んでカットすることになります。

では、上棟時の立ち姿をお楽しみに。